今回は中学1年生で学習する減法の問題について解説します。減法とはいわゆる引き算です。小学校で学習してきた計算方法で基本的にはいいのですが、マイナスの数が入ってきた場合は少し難しくなっています。ポイントだけつかめればすらすら問題が解けると思うので、しっかりと理解しておきましょう!
減法(引き算)のポイント~形で覚えてましょう~
学校の教科書を見てると、非常に減法の部分はわかりづらく書かれています。原理的には詳しく書かれているのですが、数学が苦手、もしくは嫌いになってしまった子からすると、「何ですか、この説明は!?」、となってしまうと思います。実は私は減法計算でつまづいてしまい、中学1年生の間は数学が大嫌いでした。
ただ、引き算の形を覚えてしまえば簡単に解けてしまいます。以下の3つの形をまずは覚えてましょう。
①+(- )の形
+(-a)=-(+a)=-a
(+3)+(-2)=(+3)-(+2)=3-2=1
②-(+ )の形
-(+a)=-a
(+3)-(+2)=3-2=1
③-(- )の形
-(-a)=+(+a)=+a
(+3)-(-2)=(+3)+(+2)=3+2=5
以上が減法の3つの形です。
こういたポイントをみると、「なんかめんどくさそうだな~」と思うかもしれませんが、=で繋がれているということはすべて同じ値ということを意味します。
つまり、(+3)+(-2)、という計算であれば、(+3)-(+2)、といった形に一々変換する必要はありません。
(+3)+(-2)=3-2=1、としてもいいですし、(+3)+(-2)=1、と計算しても全く問題ありません。計算は省いてもらって全く問題ありません。
※ただし、中学1年生の1学期で学習する場合面倒ですが( )をちゃんと使って計算しないと減点される可能性が先生によってはあります。2学期になると一々(+2)、みたいな形で書くことはありません。だって面倒だもん!!!!
-(- )の形は気を付けましょう!
先ほどのポイントで最も大事なのは、
-(-a)=+(+a)=+a
です。つまり-(- )の形の場合は+~ 、となるということです。形で覚えれば全く問題ないのですが、「なんで-(-~)は+になるの?」、と疑問になる生徒もいると思いますので簡単に解説しておきます。気になる人は以下を参考にしてくださいね。
※ここは必ずしも理解する必要はないですよ!!
https://suugakubisuketto.jp/2019/05/16/kahou/ で数直線を使った解き方を解説しましたが、数直線を使って2+3や5-3を考えると以下のように考えられます。
0より右側は正の数。0より左側は負の数。足し算とは正の方向に進むことを意味し、引き算とは負の方向(正の方向とは逆)に進むことを意味しています。つまり-があると逆向きに進むということになります。
-(-3)であれば、-3で負の方向(正の方向とは逆)に進むことを意味し、さらに-でも逆向きに進んでしまうということになるので・・・
-(-3) → 逆向きの方向をさらに逆向きにしてしまう → -に進む方向の逆 → +の方向に進む!!
ということになるのです。
※正の方向の逆向きは負の方向、負の方向の逆は正の方向になりますよね!
ややこしく書いてしまいましたが、
-(-a)=+(+a)=a
これだけ覚えておけば大丈夫です!
いかがだったでしょうか?
減法は非常に大事ですので、ポイントだけはしっかりと抑えておいてください。次回は減法の計算の実践問題を解説します。今回の単元をしっかりと覚えておきましょう。