本記事では中学1年生で学習する乗法の計算の解き方について分かりやすく解説します。乗法計算とはいわゆる「掛け算」です。小学生で学習したことが分かっていれば基本は解けますが、中学生から学習するポイントもあります。そのポイントを覚えさえすれば特に難しいことはないので完璧にマスターしましょう!
まずは掛け算のおさらい
①掛け算の順序を入れ替えてもよい
3×2=2×3=6
②掛け算はどこから計算してもよい
3×2×4=3×8=24
3×2×4=6×4=24
3×2×4=12×2=24
③分数と掛け算する場合、約分できるときは約分する
以上の内容は頭に入っていましたか?マイナスの数が入っていたとしても掛け算の基本は変わりません。忘れていたら思い出しましょうね。
-×+=- 、+×-=- 、-×-=+
ここからが中学生の内容です。掛け算自体は小学生のルール通りに計算すればよいのですが、注意するのはプラスとマイナスの符号です。+と-を掛け算する場合、以下のような計算結果になります。
①プラス×マイナス=マイナス
例:3×(-2)=-6
②マイナス×プラス=マイナス
例:(-2)×3=-6
③マイナス×マイナス=プラス
例:(-2)×(-3)=6
大事なのがマイナスとマイナスを掛けるとプラスになるということです。これは絶対に覚えておかなければなりません。必ず知識として覚えましょう。
マイナスが偶数個か奇数個か見極めよう
先ほど基本的な乗法計算のときの符号について説明しましたが、マイナスが全部でいくつあるのか、ということも非常に重要となります。以下の内容も併せて覚えましょう。
①マイナスが偶数個掛けられている → 必ず計算結果はプラスになる
②マイナスが奇数個掛けられている → 必ず計算結果はマイナスになる
※偶数は2,4,6,8,… の2の倍数の数。奇数は1,3,5,7,…のような数
「よくわかんねえな~」と思うかもしれませんが、これが非常に大事なのでまずは覚えてください。以下の詳しく説明します。
例えば(-2)×(-3)という計算をするとします。この式を見ると(-2)と(-3)の掛け算をするということですが、-が全部で2個あります。つまり計算結果は必ずこの場合、
(-2)×(-3)=6
というように答えはプラスになります。
次に(-2)×3を考えてみましょう。この式は(-2)と3の掛け算をするという意味ですが、-が全部で1個あります。1は奇数ですからこの場合、
(-2)×3=-6
という計算結果になります。
以上が乗法計算の中で一番大事なポイントです。これさえ分ければ、
3×(-2)×(-3)×(-1)×5 、という掛け算の計算も全部で-が3つあるので計算結果はマイナスということが分かるので・・・
3×(-2)×(-3)×(-1)×5=(-6)×3×5=-90
というように答えが出ます。
※最初に符号が分かれば計算結果の符号忘れの防止となるので必ず掛け算の際には「マイナスがいくつあるのか?」ということを意識しましょう。
いかがだったでしょうか?マイナスが何個あるのか?、ということは常に意識しなければならないことです。今回学習した内容は1学期の中間、期末テストで絶対に出題されます。自分の力で解けるよう身に付けましょう。
次回は乗法計算の実践的な問題をご紹介します。楽しみにしていてくださいね。