今回は中学1年生で学習する分配法則についてご紹介していきます。分配法則と聞くとなんか難しい公式か何かか!?、と身構えてしまうかもしれませんが安心してください。今まで学習してきた内容ですでに皆さんは分配法則を学んでいます。その学んだ内容を改めて確認しよう、というのが今回の単元の趣旨です。サクッと学習して自分の力にしていきましょう。
分配法則のやり方とは?
(a+b)×c=a×c+b×c
c×(a+b)=a×c+b×c
これが分配法則です。つまり「( )の前や後ろの数を( )の中の数すべてに掛ける」、ということが分配法則ということです。私の記事を今まで読んできた子であれば非常に簡単な内容ですね!
ちなみにですが、
5×(3+5)
のような計算式があったとして、( )の中を計算してから5をかけても、5を( )の中の数字に全部掛けてから計算してもどちらでもOKです。
① 5×(3+5)=5×8=40
② 5×(3+5)=15+25=40
①と②のどちらで計算しようと大丈夫です。自分的に解きやすいほうで解いてくださいね。
【注意】定期テストのときの分配法則の対応について
普通の計算であれば自分の好きなように計算すればいいのですが・・・定期テストの際には以下のように解け!と指定される場合があります。
次の問題を分配法則を使って解け
①36×(-98)
②(-64)×93+(-64)×7
一見何を言っているのか理解しづらいですが、こういった問題が中1の1学期の定期テストでは出題される可能性があります。この場合、面倒でも無理やり分配法則を使って解かなければなりません。
上記の問題を分配法則を使って解こうとすると、以下のようになります。
①36×(-98)=36×(-100+2)=36×(-100)+36×2=-3600+72=-3528
※分配法則を使うために、無理やり(-98)を(-100+2)の形にしている。
②(-64)×93+(-64)×7=(-64)×(93+7)=(-64)×100=-6400
※c×(a+b)=a×c+b×cなので、a×c+b×c=c×(a+b)、という形に変えることが出来る。上の問題はわざわざ数を分配する前のc×(a+b)の形に戻して解いている。一言で言って面倒!!!
「なんでこんな面倒なことしなければならんの!?」、と思う気持ちは十分に分かりますが、先生としたらちゃんと「分配法則を理解できているか?」、という気持ちがあるのです。そのためこんな面倒なことをさせるのです。
1学期の定期テスト以外ではこんな面倒な問題を出されることは基本的にないと思います。定期テストで100点を取るために、ぐっと我慢して問題に取り組みましょう!